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2006-05-14

Googleと日本語の壁。

Internet の普及によって、世界のどこからでも同じ情報にアクセスできるようになった。
国境を越えたビジネスもInternet以前の世界と比較すると格段にやりやすくなった。

ウェブ進化論」では、人件費の安い英語圏の人たちがAdSenseによって収入を得ることを例にとって「富の再分配」という言葉を使っている。

小野和俊のブログ:この先10年で、働くことの意味がきっと大きく変化する

賃金水準が相対的に低い国では、 AdSense による収入が天から舞い降りた奇跡のように扱われているという。

簡単にいうとこういうことだ。

AdSenseやアフェリエイトで月に3万円を稼ぐことができたとして、我々はそれで生計を立てられない。でも、元々物価が安く人件費の安い国であったなら...3万円ってのが決して安い月給では無い国だったなら、それで十分に生計を立てられる。

月に3万円ってのは、ちょっとした人気blogのオーナーだったら楽に稼げる数字だろうし、会社員の方の副業でもそのくらい稼ぐ人はいるだろう。会社なんかやめてしまって集中してやれば10万円くらいは、と思っている人も多いと思う。

我々がそれをしないのは(もちろん、一部の人は既にそうしているわけだ)、10万円では生活できないからだ(言い方を変えれば、10万円よりもはるかに多い金額を仕事によって得ているからである)。

では、物価と収入の低い発展途上国の人たちがこぞって日本語でコンテンツを発信しはじめ、広告で収入を得るようになるとどうなるか?人件費と物価の高い我々日本人は太刀打ちできない。広告費が「そちら側」へと流れて行くのである。そして、GoogleはYahoo!が持たない部分でシェアを伸ばしていくことができる。


ただし、当面はそうはならないだろう。「日本語の壁」がそこにあるから。


同じことを考えるのであれば、英語でコンテンツを発信した方がはるかに市場は大きい。また、学習コストという面でも英語の方が有利だろう。

Googleが日本でYahoo!のシェアを奪えない一つの理由がそこにあるように思う。AdWordsはどもかく、AdSenseにおいてはコンテンツの総量が少なければ配信数も増えないのだ。

一方で、こんなレポートがある。

blogのエントリー数は英語より日本語の方が多いらしいのだ。


メディア・パブ:日本語ブログが英語ブログより多いって本当なの?

Technoratiの見方では,日本人ブロガーは短いエントリーを頻繁に書いているからだという。ケータイから短いブログエントリーを投稿している場合も多いとのことだ。

日本の市場を制しようと思えば、「日本語の壁」を超えることである。そして、その方向性の一つはケータイであり、もう一つは自動翻訳なのだろう。

日本で本当のパラダイムシフトが起こる時、それはGoogleがケータイを制した時(もちろんそれはGoogleでなくとも良い)、そして、精度の高い機械翻訳によって日本語の壁が取り除かれた時ではないだろうか。


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