2006-03-17

ウェブ進化論, Google, Web2.0。

『ウェブ進化論』 本当の大変化はこれから始まる ちくま新書 梅田 望夫 (著)

ちょっと出遅れたけど、読みました。

ひとことで言えば、

『「こちら側」の人に「あちら側」のことを説明する良書』。かな。

「インターネット」「チープ革命」「オープンソース」が「次の10年への3大潮流」であり、そこから生まれた「ロングテール現象」でありGoogleである。

ところで、Google Japan Blog: Google 大阪営業所の開設 ということで、大阪に来るらしい。広告代理店様のサポートを強化 ということで、それはそれで良く分かるのだが、『ウェブ進化論』111Pにあるように、『「恐竜の首」で商売している「電通」はロングテールを追求できない』。そしてそのような広告代理店のサポートをするために大阪に営業所を開設する、というところが僕にはまだ消化しきれていない。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006-03-12

業界ウケを狙っている限りは成功しない。

「ウェブ進化論」である。Web2.0である。

「ウチは2.0だよね」「あのサービスは1.0だよね」とか。

RSSリ−ダ−でIT/Web関連のニュースをチェックする。毎日のようにあたらしいサービスが立ち上がっている。明らかに「狙っている」のがわかる。無料サービス、API公開、ロングテールだ。

で、業界で話題になる。色んなところで議論される。

そのこと自体はどうあれ「狙って」も成功しないと思う。形だけなぞっても、ってのもあるけど、明らかに「ウェブ2.0」と言っている人たちの間でウケそうなサービスって、分かりにくいもの。

「日本で」本当に成功する2.0的なサービスってのは、きっとそんな顔 (1.0とか2.0とか) ちっともしないでユーザーに浸透し、結果として後から分析された時に「日本的ウェブ2.0」と言われる (あくまでも後付けで言われる) ものになる筈だ。

狙うべきは、業界ではなく、ユーザーである。あたりまえだけどね。

(きっと、みんなわかっているんだろうけど、ね)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

起業バカ2。

『起業バカ 2 やってみたら地獄だった!』Idiot Entrepreneurs 渡辺 仁 (著)

多少例は極端だけど、起業に関しては良い話を書いた本ばかり目立つので、こういう本があるというのが新鮮なんだろう。

「良い話はわかった。でも不安だよ。本当のところはどうなんだ。」

に応えてくれる本やセミナーは殆ど無いように感じる。

ところで、この本に書いてある例は失敗例ばかりではない。むしろ第2章なんかはむしろ成功例が取り上げられているが「ひとすじ縄ではいかない」し、そこに至るまでは「そんなに甘いもんやおまへんでー」ということがわかる。

実例3で書かれている「資金繰り」なんて、至極あたりまえのことだ。僕も以前に書いたけれど、そんなあたりまえのことがわからないで「自分も起業」なんて輩が多すぎるし、そのあたりまえのことを教えないで成功例をセミナーなんかで目の当たりにして「自分も」なんて思うのはやめた方が良い。甘えちゃいけない。

アントレ」とかを読んで「そろそろ独立を」なんて思っている人は読んだ方が良いな。僕とは業界が違うし、自分とは置かれているポジションが違うから何とも言えないが「フランチャイズ」にはちょっと懐疑的になる。

これから会社をつくろうと考えている人は、最後の実例14だけでも読んでおくと良いと思う。

「会社を潰す最大の理由?要するに社長になっちゃいけないヤツがなっちゃった。それが9割ですって。」
「ツカサ」の川又社長の台詞。 氏によると「ベンチャー支援イベント」は「蟻地獄」に見えるそうです。

もう一度、

「会社を潰す最大の理由?要するに社長になっちゃいけないヤツがなっちゃった。それが9割ですって。」

さて、あなたには資格あり? なし?

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006-03-11

1時間の仕事を20分で終わらせる。

『1時間の仕事を20分で終わらせる—ダンドリ上手になる技術』秋庭 道博 (著)

最近、忙しいことは確かなのだが「早く帰れ」といってもスタッフが中々帰らない。
「早く帰れ」と言うと「早く終われるわけないじゃないですか」みたいな顔をしているので、タイムマネジメントをきちんと教えようとあれこれ試みている中で読んだ一冊。

いつも僕が社員に言っていることと同じだな。ということは書かれていることは事実ということだ。
あちこち飛び回っている営業マンではなく、デスクワークが中心ということで、ウチの社員に適用できることばかりではないけれど、読ませてみよう。

ところで、1月頃プロジェクト管理ソフトやグループウェアの導入を検討したのだが、導入は見送った。導入にかかるコスト (お金、というより覚える時間) が期末 (当社は6月決算であるが) の忙しさの中で見合わないと判断したから。

案件管理はシンプルにメーリングリスト (Majordomo) MHonArcHyper Estraier でログは検索できるようにした。情報共有はWikiで。

これに、各スタッフのToDoリストをシンプルに管理できるソフトを探している。

現在は日報のメールを上記のメーリングリストにポストする方法をとっていて、書き方のルールを細かく細かく教えているところなのだが、とにかくシンプルで有効なツールを探している。なければ作ろうか、とかも考えているのだがとにかく多機能で覚えるのが大変なソフトは導入する気になれない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

徳川幕府2.0。

最近「幕末モノ」というか近代日本史関連の読み物を良く読むのだが、割とライトな一册をご紹介。

『目からウロコの幕末維新』山村 竜也 (著)

ペリーがやってきて揺らいだ徳川幕府。老中 阿部正弘のとった策は

諸大名や藩士、幕臣たちにアメリカからの国書を回覧し、開国要求に対する意見を広く募る

であった。

知らなかった。

これぞ徳川幕府2.0(?)。700を超える意見が集まったらしいが「物売りのふりして船に上がり込み、酒呑ませて酔わせてまずは日本人同士で喧嘩して、どさくさにまぎれて...」みたいな意見もあったらしい。

まぁ、そんな意見はともかく「意見を募る」ことが幕府の力のなさを露呈してしていることは明らかで、このあたりから一気に「激動の幕末」が加速していくわけである。

日本史を専門的に勉強したわけでもないけれど、やっぱりこの時代は面白いなぁと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006-02-13

スティーブ・ジョブズ-偶像復活

原題はiCon(偶像, Macintoshに代表されるGUIにおける「アイコン」をかけて)。

ジョブズがApple を追われたこと、Apple の迷走については有名な話だが、この本は Apple の創立、追放のその後の話から、Next、ピクサー、Apple への復帰、音楽業界への進出までを描く。

「非公式」ノンフィクションであるし、何よりも両者言い分が違うなんてことはよくあることだから、その人物像については眉につばをつけて読んでいけば、読み物としては面白く読めた。

むしろ、ピクサーとディズニー、Next と Apple がジョブズを通じて繋がっているというそのあたりの事情が興味深かった。ピクサーというある意味で今もっとも勢いのある会社がこれまで長い年月をかけて花開いたその原資が、Apple の設立、拡大、株価の上昇によるジョブズの資産であったことが、何か因縁めいているわけではないが、糸が繋がっているということが面白い。

もちろん、ジョブズが意図的にそうしていったわけではないことは中を読めばわかるわけだが、ピクサーをCGソフトとハードとして捉えていたジョブズだが、結果として「コンテンツ」として成功したピクサー。そして、ハード、ソフトでなく「コンテンツ」の可能性に目覚めたジョブズは、音楽というコンテンツにアプローチしていく。

人間的な未熟さ、わがままさがクローズアップされるジョブズだが、たんなる気まぐれではなく挫折体験と粘りをきちんと糧にしていたことがわかる。

ライトな読み物として、Mac とピクサーの映画が好きな人にはお勧めかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)